キャリア相談を500人してわかった「悩む人の共通点」


キャリアで悩む人が、多すぎるので、記事にしました。
- キャリアで悩む人の共通点5つ
- キャリア迷子から抜け出す方法3つ
はじめに|悩むのは、悪いことじゃない。
「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか」
「何度転職しても、しっくりこない」
「やりたいことが分からないし、自分に自信もない」
そんな悩みを、これまでキャリア相談を通して500人以上から聞いてきました。
でも、実は一番最初にキャリアに悩んでいたのは、私自身です。
転職4回もしたものの、仕事が続かず迷走。
「自分は凡人だから仕方ない」と思いながら、周りに合わせて働いていた時期もありました。
そんな“キャリア迷子”だった私が、今は国家資格キャリアコンサルタントとして、多くの方のキャリア支援をしています。
そして分かったのは、「キャリアに悩む人には、いくつかの共通点がある」ということ。
今回は、自分の過去の経験と、500人以上の相談を通じて見えてきた「悩む人の5つの共通点」と「そこから抜け出すヒント」を、ありのままお伝えします。
共通点①「正解を探して、動けなくなっている」
かつての私もそうでした。
「今の職場が合ってない気がするけど、辞めるのは不安」
「転職したらもっといい環境があるかもしれない。でもまた失敗したくない」
ずっと“正解の選択肢”を探していました。
でも、キャリアに絶対の正解なんて存在しません。
大事なのは、「どれが正しいか」ではなく、
「自分はどう生きたいか」に素直になること。
私自身、理想を言語化できたことで、「納得できる道」を少しずつ選べるようになりました。
共通点② 自分のことを“ちゃんと”わかっていない
悩む人ほど、自分の強みや本音に気づいていません。
それは、かつての私も同じでした。
「特別なスキルがない」
「何をやっても続かない」
「仕事ができない人間だと思われているかも」
でも、相談を受ける立場になって気づきました。
自分にとって当たり前のことが、他人にとっては価値になるということ。
たとえば私は「カメラマン時代に培ったヒアリング力」「人の話を深掘る癖」「転職経験の豊富さ」などを、長らく“欠点”だと思っていました。
でも、それが今、キャリア相談で最も活きています。
自分では気づけない強みは、必ずあります。
共通点③ 「他人の声」に支配されている
「親に反対されそう」
「周りの人は安定した会社にいるのに、自分だけ転職ばかり」
「もう年齢的にチャレンジは無理かも…」
こうした“他人の視線”が気になって、身動きが取れなくなっている人は本当に多いです。
そして私自身も、何度も他人の期待に応えようとして、自分を見失いました。
でも今、はっきり言えます。
他人の期待に応える人生は、どこかで限界が来る。
キャリアは「自分のため」に選ぶもの。
周りの声より、自分の本音を信じられるようになると、一気に視界がひらけます。
共通点④ 「失敗=終わり」と思っている
私が独立を失敗したとき、「もう終わりだ」「再就職も厳しいかもしれない」と思いました。でも、それをきっかけに、キャリアコンサルタントという道に出会えました。
失敗は、終わりではありません。
むしろ、人生の伏線です。
相談に来る方でも「転職に失敗したら…」「異業種で通用しなかったら…」と不安を抱える方は多いですが、ほとんどの人が“想像より早く”次の一歩を見つけています。
大切なのは、「失敗しても、やり直せる」という前提を持つこと。
過去の選択も、未来の不安も、すべて人生の材料になります。
共通点⑤ 情報過多で「迷子」になっている
SNS、YouTube、Voicy、キャリア本、転職サイト…。
今は情報が溢れていて、真面目な人ほど「行動できない状態」になっています。
私も、情報を集めれば不安がなくなると思い、何冊も本を読み、いろんな人の話を聞きました。
でも、気づいたんです。
情報は、不安を消すのではなく、不安をごまかすだけだと。
本当に大切なのは、「自分にとって必要な情報」だけを拾う力。
そのためには、まず「自分が何を大切にしたいか」を明確にする必要があります。
キャリア迷子から抜け出すヒント|私が変われた3つの行動
最後に、私自身がキャリア迷子から抜け出せたときにやった「3つのこと」を紹介します。
①「理想の一日」を書き出す
ゴールが見えないと、人は不安になります。
私は毎日「どんな働き方がしたいか」「どんな日常なら満足か」を書き出しました。
- 9時にコーヒーを飲みながら仕事を始める
- 一人で集中できる仕事
- 自分の経験が誰かの役に立つ
こうした“理想の一日”を描くことで、逆算して今やるべきことが見えるようになりました。
②「なぜそう思ったのか」を深掘るクセをつけた
「辞めたい」「なんとなくしんどい」と感じたとき、そのままにせず、「なぜ?」と問いかけていました。
- 本当に辞めたいのは会社?仕事内容?人間関係?
- それは一時的?慢性的?
- 他の環境なら解決できそう?
こうして“違和感の正体”をつかむことで、納得できる行動ができるようになります。
③ 第三者に相談した
最も大きかったのは、信頼できる人に話したことです。
「否定されない」「ジャッジされない」場所で話すことで、自分の考えが整理されました。
私も今、キャリア相談を通して、同じように“話せる場所”を提供しています。
話すだけで、人は動き出せる。
これは、何百人も見てきて確信しています。
最後に|悩みの正体は「変わりたい」というサイン
もしあなたが今、仕事に悩んでいるとしたら、それは「変わりたい」「成長したい」という前向きなサインです。
私もずっと、凡人でした。
学歴もスキルも自信もなく、何度もキャリアに迷い、落ち込んできました。
でも今、自分の過去の経験が、誰かの力になれていることが、心からのやりがいです。
あなたにも、きっと“あなただけの道”があります。
諦めずに、少しずつ、見つけていきましょう。