転職4回の凡人会社員が年収240万→650万にUPした仕事の選び方

―キャリア迷子でも、人生は変えられる―
はじめに|僕は、転職4回・無職2回の凡人でした
こんにちは、キャリアコンサルタントのキキです。
私は現在、人材業界で働いていますが、ここに至るまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。むしろ、多くの人が「失敗」と呼ぶような経験を重ねてきました。
- 転職4回・短期離職2回・無職2回
- 年収240万円まで下がった時期
- 応募100社以上・面接20社以上の転職活動
まさに「凡人のキャリア迷子」そのものだったのです。
しかし今では、年収650万円、マネージャーとして働けている現実があります。この記事では、僕がどのように働き方を選び直し、人生を立て直すことができたのかを、包み隠さずリアルに共有したいと思います。
1. 年収推移とキャリアの流れ|転職4回のリアル
時期 | 企業・職種 | 年収 | 転職経由 | 在籍期間 |
---|---|---|---|---|
1社目 | 食品メーカー法人営業 | 350万 | ハローワーク | 2年半 |
2社目 | 電器機器メーカー海外営業 | 450万 | リクルートエージェント | 半年(短期離職) |
無職① | ― | 0円 | ― | 約半年 |
3社目 | 車ディーラー営業 | 300万 | 転職サイト | 3ヶ月(短期離職) |
無職② | ― | 0円 | ― | 約半年 |
4社目 | カメラマン(個人・法人向け) | 240万 | 知人紹介 | 約3年(30歳まで) |
5社目 | 人材業界・営業→管理職 | 650万 | 直接応募+エージェント | 現在 |
まず、私のキャリアの変遷を時系列で整理してみます。
社目:食品メーカー 法人営業(年収350万円)
- 転職経由:ハローワーク
- 在籍期間:2年半
新卒で入社した会社でした。安定はしていましたが、成長実感が薄く、将来への不安を感じていました。
2社目:電器機器メーカー 海外営業(年収450万円)
- 転職経由:リクルートエージェント
- 在籍期間:半年(短期離職)
年収アップを狙って転職しましたが、職場環境や業務内容が合わず、早期退職してしまいました。
無職期間①(約半年)
転職活動がうまくいかず、精神的にも追い詰められた時期でした。
3社目:車ディーラー営業(年収300万円)
- 転職経由:転職サイト
- 在籍期間:3ヶ月(短期離職)
焦って決めた転職でしたが、またしても早期退職。自信を完全に失いました。
無職期間②(約半年)
この頃が人生最大のどん底でした。将来への不安で夜も眠れませんでした。
4社目:カメラマン(年収240万円)
- 転職経由:知人紹介
- 在籍期間:約3年(30歳まで)
好きなことを仕事にしようと始めたカメラマン業。やりがいはありましたが、収入は最低水準でした。
5社目:人材業界 営業→管理職(年収650万円)
- 転職経由:直接応募+エージェント
- 在籍期間:現在
30歳を機に本気でキャリアと向き合い、現在に至ります。
2. 年収が200万円以上UPした5つの理由
① 業界を変えた|夢を追う業界→「稼げる業界」へ
カメラマンという仕事は確かに楽しく、やりがいもありました。しかし、収入面では明らかに限界がありました。30歳という節目で、僕は重要な決断をしました。
人材業界への転職です。
この業界を選んだ理由は、「人の人生に関わる」というやりがいと、成果が収入に直結するという現実的なメリットの両方があったからです。特に、伸びている業界で成果報酬型の環境に身を置けたことが、大きな転機となりました。
② 職種を変えた|経験ゼロでも営業に飛び込んだ
これまでの経験は接客や撮影など「手に職系」の仕事が中心でした。しかし、成果や数字が明確に見える営業職への転職を決意しました。
営業未経験からの挑戦でしたが、これまでに培った「話す力」「聴く力」「伝える力」で勝負することができました。特に、カメラマン時代に身につけたお客様の要望を聞き出し、それを形にする経験は、営業の提案力に活かすことができました。
③ インセンティブ・評価制度が明確な会社を選んだ
給与を固定給だけで判断しないことも重要でした。インセンティブ制度があり、昇格・昇給にスピード感のある会社を選んだのです。
実際、成果を出せば入社1年目から年収600万円超えも可能な環境でした。努力が報酬に直結するシステムがあることで、モチベーションも大きく向上しました。
④ 本気で「働き方」と向き合った
20代は「なんとなく」働いていました。しかし、30代手前で「このままじゃヤバい」と本気で危機感を覚えました。
そこで、これまでのキャリアを徹底的に棚卸しし、自分の得意・不得意・価値観を見直しました。自分と真剣に向き合うことで、初めて「選ばれる側」から「選ぶ側」に変わることができたのです。
⑤ 自分の強みが活きる環境を選んだ
自分は決して器用ではありません。だからこそ、「対人力」「傾聴力」「言語化する力」が活かせる業界・職種を意識的に選びました。
結果として、キャリア相談実績500名超、営業トップ、そして管理職への昇格を実現することができました。
3. 実際に使った転職サービスと活用法
転職手段 | 活用感想 |
---|---|
ハローワーク | 地元企業の求人が多い。最初の就職に利用 |
リクルートエージェント | ハイクラス・営業系の求人が豊富 |
doda | 人材業界に強く、職種の選択肢が多かった |
マイナビエージェント | 若手向け。相談しやすかった |
転職サイト(リクナビNEXT等) | スカウトも活用。中小優良企業に出会えた |
直接応募・友人紹介 | 信頼性はあるが、条件交渉がやや難しいことも |
転職活動では、様々なサービスを使い分けました。
ハローワーク
地元企業の求人が多く、最初の就職で利用しました。公的サービスならではの安心感があります。
リクルートエージェント
ハイクラス・営業系の求人が豊富で、担当者の質も高かったです。
doda
人材業界に強く、職種の選択肢も多様でした。特に中堅企業の求人が充実していました。
マイナビエージェント
若手向けのサービスで、相談しやすい雰囲気がありました。
転職サイト(リクナビNEXT等)
スカウト機能も活用し、中小優良企業との出会いがありました。
直接応募・友人紹介
信頼性は高いですが、条件交渉がやや難しい場合もありました。
重要なのは、複数媒体を使い、「合う担当者」を見極めることです。**これが転職成功のカギだと実感しています。
4. 年収アップ後に変わったこと
項目 | BEFORE(年収240万円時代) | AFTER(年収650万円) |
---|---|---|
住環境 | 家賃5万円のアパートで節約生活 | より良い住環境に引っ越し、生活の質が向上 |
結婚・家族 | 妻との結婚を考えているが、経済的不安で踏み切れない | 妻との生活が安定し、将来設計に余裕が生まれた |
食事・レジャー | 外食は月1回程度、旅行は年1回の格安プラン | 月2〜3回の外食、年2回の国内旅行が可能に |
自己投資 | 自己投資にお金を回す余裕がない | 書籍・講座・副業に月3〜5万円の自己投資 |
精神状態 | 将来への不安で夜眠れない日が続く | 将来への不安が減り、精神的な余裕ができた |
仕事への姿勢 | 「今月の生活費は大丈夫か」という不安が常にある | 収入への不安がなくなり、仕事内容に集中できる |
キャリア | 将来のキャリアビジョンが描けない | 明確なキャリアビジョンを持てるようになった |
自己肯定感 | 自分に自信が持てない、周囲と比較して劣等感 | 努力が結果に結びついた実感で自信がついた |
働く目的 | 収入のためだけに働いている感覚 | 「誰かの力になりたい」という前向きな目標 |
転職活動 | 金銭的制約で転職活動も制限される | より良い転職機会があれば検討する余裕がある |
収入が安定したことで、生活の質が大きく向上しました。
妻との生活が安定し、将来設計に余裕が出ました。結婚当初は経済的な不安が大きかったのですが、今では安心して家族の将来を考えることができます。
また、自己投資にお金をかけられるようになりました。書籍や講座、副業への投資を通じて、さらなるスキルアップを図ることができています。
管理職として「育成」「仕組み化」に携わることで、個人の成果だけでなく、チーム全体の成長に貢献できるようになりました。
そして何より、「誰かの力になりたい」という想いが本業にも活きるようになり、仕事に対する満足度が格段に上がりました。
5. 私と同じように悩む、あなたへ
こんな人に、この記事を届けたい。
- 転職回数が多く、自信をなくしている
- 無職・短期離職の経験が足かせになっている
- 結婚を考える年齢なのに、収入が不安
- 「このままでいいのか」と、毎晩ふと立ち止まってしまう
どれか一つでも当てはまるなら、過去の僕と同じです。
でも、働き方を見直すだけで、未来は変えられます。
6. 凡人が「働き方」を選ぶための6ステップ
最後に、私の経験を踏まえた具体的なステップを紹介します。
これまでの経験を洗い出し、自分の強みと価値観を明確にしましょう。
何を優先するかを決めることで、選択に一貫性が生まれます。
市場の動向を把握することで、現実的な転職戦略を立てることができます。
職種・業界を絞り、面接に挑戦する
選択肢を絞り込むことで、準備の質を高めることができます。
自分の価値を正当に評価してもらうためには、交渉が必要です。
転職はゴールではなく、新たなスタートです。継続的な成長を意識しましょう。
おわりに|あなたのキャリアにも、必ず光はある
キャリアに「正解」はありません。でも「納得できる働き方」は、自分で選ぶことができます。
私は凡人です。特別な才能があるわけでも、恵まれた環境にいたわけでもありません。でも、本気で変わりたいと思った30歳の頃の自分に、今は心から感謝しています。
あの時勇気を出して行動したからこそ、今の生活があるのです。
次は、あなたの番です。一歩踏み出す勇気さえあれば、必ず道は開けます。あなたのキャリアにも、きっと光が見えてくるはずです。